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はじめに
移住希望の方にとって、重要視しているポイントのひとつに離島での医療があるかと思います。
もちろんすでに住んでいる人にとっても、最重要事項のひとつだといっても過言ではないでしょう。
今回は離島の医療について、わたしの体験談をもとに感じたことを紹介したいと思います。
※あくまでわたし自身の体験から感じた個人的な考えですので参考までに。
病院はどれくらいあるのか
改めて調べてみると、全部で12件。
内訳はいわゆる町医者、個人でしている病院が6件、総合病院が1件、歯医者が5件。
歯医者の占める数がかなり多いことに驚きました。
なんでも全国的に見てもコンビニの数より多いそうです。そりゃ離島でも多いわけです。
そう考えると歯医者というのは利益率が高いのでしょう。
歯医者はおいといて。
「総合病院もあるので安心」といった表現も見かけます。
わたしのケース
7年ほど前、夜に胸が痛くなり総合病院の夜間診療に。
病院到着時には胸の痛みもおさまってきていたこともあって様子見となり、後日CT検査を実施しました。
その際に心臓専門ではない医師が診察をしてくれたのですが、CT画像をみて、
「心臓付近の血管にねじれがあるように見えるため、狭心症の疑いがある。大きな病院でみてもらったほうがいい」
とのことで、紹介状をもらうまでの間はニトログリセリンという動脈を広げる薬を処方してもらいました。
しかし、紹介状をもらう前にさらに胸の痛みが出たため、再度夜間病院へ。
その時の当直の医師は触診のあと、
「狭心症の症状とは違うような気がするんだけどなぁ」
といっていました。その時一緒にいた看護師は
「あの人はベテランの先生なんですが、今日はたまたま島外からきてたんです。その人がいる時でよかったですね」
といっていたのを覚えています。
そこから慌てて島外の病院に飛行機でいって、診察後10日後にカテーテル検査を実施。
結果として冠攣縮(かんれんしゅく)性狭心症というやたら難しい名前の病気だと判明しました。
問題点1 専門医は必ずしも常駐しているわけではない
先ほどのケースでも分かるとおり総合病院とはいっても専門医は常駐していないことが多いです。
心臓に関する循環器内科にしても月3回・6日程度しか診察できる日はありません。
こうなると重要な疾患や症状が見逃されてしまう可能性は当然高くなります。
実際、島内でわたしのCT画像を見た医師が指摘した部位の血管は結果として「異常なし」でした。
さらにベテラン医師の見立ても結果としては違っていたことになります。
これに関しては精密な検査ができない状況だったため、ある意味仕方がなかったと言えるでしょう。
問題点2 精密検査のために島外にでなければならない
わたしが行ったカテーテル検査は島内で実施することができなかったため、島外の病院で行いました。
先ほど検査後10日後にカテーテル検査をしたと言いましたがカテーテルの前にも事前診察や検査などがあったため、トータルの滞在期間は3週間程度になりました。
わたしの場合は幸いにも島外に妻の実家があり、そこにお世話になったため滞在費はかかりませんでしたが、通常であればそこも考慮しなければなりません。
手頃なビジネスホテルで1泊6,000円だとしても3週間で126,000円です。
これに加えて航空運賃、会社への長期休暇の申請などを考えると経済的負担はもとより、心理的な負担も多大なものがあります。
単に精密検査を受けるためにこれだけの出費があるというのは懸念材料だと言えます。
より緊急で重篤な場合にはどうなるのか
わたしの場合には症状が出てから検査をするだけの余裕がありましたが、心筋梗塞や脳卒中など、緊急性がある場合にはどのような対応になるのでしょうか。
この場合にも島内での病院では対応不可となりますので、ドクターヘリで沖縄などに搬送されることになります。
沖縄までの所要時間は30分〜40分程度。
ドクターヘリを要請するのにも時間はかかりますので、どれだけ最短で見積もっても発症してから専門的な医療機関に診てもらうまで1時間程度かかると思っていいのではないでしょうか。
緊急性が高ければ高いほど、より迅速な治療が必要であることは素人であるわたしでもわかることです。
さいごに
今回はわたしの経験をもとに離島における医療について紹介しました。
わたしのケースを見てもわかるように、離島においては総合病院があってもリスクのある精密検査や手術自体ができない場合があります。
重篤な症状や気になる症状がある場合には島外の専門的な医療機関を受診するというのはある種当たり前になっていると言っていいでしょう。
わたしの思う離島での総合病院の位置付けは「休日や夜間診療をしてくれる病院」です。それだけでもありがたいんです。
そうなると経済的な面では確実にハンデがあると言えます。
また、緊急事態において島内で処置できず、島外搬送しなければならないということは、シンプルに死ぬ確率が上がるということに直結します。
移住希望者の方にはもちろんですが、すでに居住している人もこのことをしっかりと理解しておく必要があると思います。
その上で離島で暮らすメリットと比較し、どちらに身を置くのが自分の幸せかを考えることが大事ですね。
それでは経済的自由を目指して頑張りましょう!
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